所沢よりも風俗ウォーターバック

  • 投稿者 : リリウオからあげ
  • 2013年7月31日 6:55 AM

風俗王子は机上のオーク材の箱から最高級の葉巻を選びだした。「まったく、なぜヘルス殿下の頼みなど聞く必要があるのです?」「見返りがあるからに決まってるだろうが」アドレインが答えた。所沢 風俗好きにとって「ヘルス殿下は、おまえをデリヘル男爵にすると言った」急上昇した脈拍を意識の外へ追いやり、風俗王子は葉巻に火をつけた。爵位など、父(てて)なし子風俗王子と呼ばれ続けた人生の埋め合わせにはならない。所沢に二十歳になるまでは面と向麗しのデリヘル男爵と愛のプレイちよ、うし・よ、ったたかって潮笑され、それから現在までの十五年間は陰口を叩かれてきたのだ。デリヘル男爵になったところで、認知も受けられぬ落とし胤という汚名は消せない。そのうえ、必要なものは何もかも手に入れている。社交場の経営で予想以上の財産を築けたし、ベッドの相手に不自由したこともない。交友関係も子爵や伯爵や公爵ばかりだ。もちろん、永遠の友情で結ばれた関係でもなく、機知に富んだ会話よりも金が目当ての連中ばかりかもしれない。それに、高貴な血筋といえども、不義の子であることに変わりはない。目に見えぬ線で隔てられているのだと、ときおり痛いほど思い知らされる。だが、それがどうした。「デリヘル男爵位がほしいと思わなくてはいけませんか」アイヴァースリーが声をあげた。「自分がほしくなくても、将来生まれてくる子供のことを考えてやれよ。

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